皆様が一般的に毎年受ける健康診断では、胸部レントゲン検査を実施します。胸部レントゲン検査は、写真のように胸部の写真を撮影し、1枚の画像データを生成します。
端的に言うと、胸部レントゲン検査とは、レントゲン撮影を行って「影絵」を確認する検査のことです。したがって、胸部の中の様々な臓器の集まりが「影絵」として映し出されます。数mm単位で状態を確認する胸部CT検査とは異なり、悪い言葉で言えば具体的な評価が難しい検査です。
当院でレントゲン検査を受けて問題が見つかった方は数多くいらっしゃいますが、その内、肺がんなどの深刻な疾患が発見された方は数％程度です。正確性に不安がある胸部レントゲン検査では、担当する医師がちょっとした問題を見つければ「要精査」と判定し、精密検査を実施します。病変を見逃さないようにちょっとしたことでも問題があれば少しオーバーになっても「要精査」とするのが、健診で行う胸部レントゲン検査の方針です。

しかし、残念なことに一部の方は結核や肺がんなどの疾患が発見される場合があります。 CT検査では、mm単位で肺の状態を確認できるため、正確性が高いと言えます。どんな疾患でも早期発見できた方が良いのは間違いありませんので、心配しすぎる前にまずはCT検査を受診することを推奨します。発症間もない肺がんが見つかれば、手術で完治できることもあります。

当院では、受診当日のCT検査に対応しています。
当院で行ったCTの結果は、まず当日担当医から簡易的に結果をお伝えします。後日、放射線科専門医による結果を書面でお渡ししてご説明します。
胸のCTを撮ったところお腹の上部が同時に映り、お腹の方で異常を発見するといったケースもありますので、必ず放射線科医師の結果を最終的にお伝えするようにしています。
健診の胸部レントゲン検査で問題が見つかった方は、一度当院までご相談ください。
迅速かつ丁寧に、患者様のお悩みを解決できるように尽力いたします。